第061回:リーバイスの事

最近CNNでリーバイスの宣伝を見た。100年企業という企画で創業から100年を超えた企業をクローズアップしていた。その一つ、リーバイスはまさにアメリカを代表するブルージーンズのメーカーだ。懐かしかった。

1958年、アメリカに渡って最初に通った学校。以前書いたことがあるコロラド・スプリングスの中学校へは上はウールの長袖シャツ、ズボンは今CNNで広告しているリーバイスを履いて通っていた。日本の中学へは制服を着て通っていたのでブルージーンズをきて学校へ行くなど考えられない。毎日作業着を着て学校に行くようなものだ。しかし、さすがリーバイスは丈夫で毎日履いても全く問題なく着られたのはありがたかった。

しかし、アメリカは広い。西部が東部と違うと分かったのはコロラド・スプリングスでの8ヶ月余りの滞在を終えてマサチューセッツ州の小さなジュニアハイスクールに通うようになった時で、最初に覚えているのは服について注意されたことだ。マサチューセッツでは皆少なくとも普通のズボンを履かなければならなかった。靴もそれまで履いていたゴム靴をやめて、革靴を履いて学校へ行くことになったのを記憶している。マサチューセッツと言うところは雪が降るところなのでしっかりした革靴でも履いていなければ歩けなかったかもしれない。

学生の服と言うことでもう一つ思い出したが、僕がもう大学に行くようになって母校UCLAの大学院の助手をしていた時、僕はリラックスしたボタンダウンの半袖に白いジーンズを履いていたのだが、マサチューセッツのハーバード大学から転校してきた学生はちゃんとジャケットを着てネクタイまでしていた。大学レベルでも西海岸と東海岸では服装まで違うと言う事は発見だった。